地域安全部会・自治環境部会主催「防災訓練」開催
令和7年1月26日(日)9時から、上野南部地区市民センターにおいて、地域安全部会・自治環境部会主催の『防災訓練』を開催しました。
まず、町別で受付を行い、発電機の取り扱いについて地域安全部長から説明があり、外気温が低すぎると発電機の役目を果たさないことを教えていただきました。受付で使用していた非接触体温計も外気温が低いため、途中から使用不可となり、体験からの学習となりました。
伊賀市防災危機対策局 藤田勝行次長から「能登半島地震について」と題して講話をしていただきました。
話の冒頭では、伊賀市において大きな災害が発生した際に、それぞれがやらなければいけない防災対策を考えながら聞いてほしいと話されたのち、地震の時の映像を見せてくれました。
能登半島地震で輪島市門前町の被災所へ支援に行かれた時の写真
門前総合支所の入り口には、各町の避難者人数が書かれたボードがある。
体育館の様子と避難しているペットたち(ペットと一緒に車で避難している方たちが多いのが現状)
炊き出しの様子
ボランティア団体が用意したお風呂
仮設トイレ
藤田さんからは、伊賀市で過去に起った安政の伊賀上野地震や、今後想定されている地震についての話を聞き、実際に伊賀市でも地震が起こったらと考える機会になりました。
そして今年は阪神淡路大震災から30年が経過し、災害ボランティア活動を続けている上野南部地区在住の中瀬さんが伊賀上野ケーブルテレビにご出演時の映像をみて、地震が起きた時に安否確認ができるように、毎年訓練をしていかないと感じました。
最後に、住民の皆さんが健康でいること、あいさつなど普段の隣り近所の付き合いをすることが防災にとってあたりまえに大切であることを話していただきました。
上野南部地区市民センター内では、防災グッズの展示や段ボールベッド、災害時のトイレ問題について、参加者の皆さん(73名)に地域安全部会員がわかりやすく説明をしてくれました。
駐車場での体験の様子です。
[煙道体験コーナー]
【煙道体験動画】 ”何も見えません”
[起震車体験コーナー]
【起震車体験動画】 ”震度7まで体験しました”
[災害対応、車中泊車展示コーナー]
上野鉄砲町元自治会長 飯澤久一さんは、災害に備えてご自身で車をリノベーションされ、上野南部地区市民センターで展示をしてくださいました。車中泊が防災に役立つ具体例や、災害時に活躍するグッズなども備えておられて大変勉強になりました。
車内にはポータブル電源やバッテリーも搭載されているので、スマホの充電はもちろん、車載冷蔵庫、扇風機、電子レンジ、パソコンなど電化製品を使うことができます。
また、折り畳み式ソーラーパネルもあり日中は充電もでき、いざという時の車中泊避難にも備えておられました。
最後に消火器訓練の様子です。
火事を発見したら「火事だ!!」と大きな声で周囲に知らせます。
消火器の操作は安全ピンを抜いて、ノズルを火元にむけて、レバーを強く握ります。
先日、政府は令和8年度中に災害対応の司令塔となる「防災庁」の設置に向けて、有識者会議の初会合を開らいたとニュースで伝えていました。
南海トラフ巨大地震や、首都直下型地震地震を想定し『事前防災』を徹底的にする組織にしたいとのことでした。
耐震化など被害を減らす事前の対策や、避難所の環境改善などのたくさん課題も多いですが、私たち自身も、普段から災害を想定した『防災訓練』を継続していくことで、もしもの時に自らの身の安全は自らが守る、自分たちの町は自分たちで守るという行動ができるのではないかと思います。