市政懇談会

2018/08/15

平成30年7月30日(月)南部ときめき部会主催による「市政懇談会」を開催しました。懇談会の内容は、次の通りです。

市役所移転後の上野南部地区の活性化について
質問:上野南部地区の課題として、当該地区の下水道事業をどうするのか、方向を決めなくてはなりません。当該地区は、2,000世帯の中で合併処理浄化槽設置戸数がおよそ300戸(14.3%)、単独浄化槽設置戸数が364戸(18.2%)ですが、残りの1,300戸のうち汲み取り方式(簡易水洗を含む)が何戸かわかりません。戸数だけでも分かれば、後はアパートやマンション入居者だと想定されます。汲み取り方式(簡易水洗を含む)の戸数が何戸かを担当部局から知らせていただきたい。
次に、公共下水道を導入する場合の「伊賀市公共下水道条例」がいつの段階で出てくるのか。どのような議論がされているのか、お教えください。その結果を見て、当該地区としてアンケートを実施したいと考えています。私たちは、地区の現状を考えた場合、「市が管理する合併浄化槽」方式を視野に検討しています。

回答:平成30年3月31日現在の資料から上野南部地区の浄化槽の設置状況は、個人住宅、アパート、社宅を合わせて、合併浄化槽が326基、単独処理浄化槽が395基です。また、市営で汲み取りを行っている件数は、マンション等を一件とみなして、上野南部地区で364件、二つを合わせると、1085件です。しかし、民間業者による収集もあるため、確実な件数ではないそうです。
伊賀市下水道条例は、旧上野市が造成したゆめが丘など現在供用している公共下水道事業区域に適応するため、すでに条例は制定されています。
公共下水道事業は、受益者負担金が発生するため地域の合意がなければ、事業化することは難しいため、自治協単位での意見交換会や各自治会への説明をしていく予定です。

討論内容:下水道は、極小規模処理場での整備可能となったが、長屋等課題を洗い出し、行政でもケア対策を検討されたい。
名張の市街地は、下水道が整備されているので、その時の課題対策を参考にしてはどうかと意見あり。
現行の下水道条例だけでなく、街中用の条例も検討が必要ではないかと意見あり。
南平野木興線の整備時には東西に走る下水道が必要と意見もあり。

質問:上野南部地区を東西忍町を中心として、愛宕神社(忍びの社)など「忍び」をテーマとした一体空間(忍びのゾーン)と捕らえて考えていきたいと考えています。そのためには、中心市街地活性化関連事業の対象となるために、南部11町を全域社会資本総合整備計画エリアに含めていただきたい。それによって、南部自治協が一体として計画作りがスムースに進むものと考えています。

回答:上野南部地区住民自治協議会から「愛宕神社から花蝶園アクセスロード事業」について提案がありましたが、事業の具体化がまだのため、今後に立地適正化計画エリアの変更が必要かは、地域で検討される具体的事業について、協議させていただく考えです。

討論内容:行政が伊賀へ人を呼び出すので地域で受け皿づくりを願いたい。
中活の範囲は、第1期中活では上野桑町の大半がエリア外となっているが、地域の事業提案として立地適正化区域の認定を受ける必要がある。

質問:上野南部地区には空き家、空き地(雑草繫茂)が多数点在し、防犯、防災上看過できない情勢です。伊賀市の条例や、県などの情報を総動員して対策を検討したいと考えています。どのように市と協働すればいいのか、対策をお教えください。

回答:あき地の雑草について、「伊賀市あき地の雑草等の除去に関する条例」に基づいて、依頼があった空き地について、市より指導文書を地主に対して送付させていただきます。この時に対象となる空き地とは、「宅地造成事業により造成された住宅地及び住宅密集地の空き地」となります。11月からは、消防署と連携し、伊賀市火災予防条例に基づく指導も併せて行っているようです。

討論内容:空家活用については、篠山市のまちづくりを参考にされてはどうかとの意見あり。
伊賀では、家主の考え方がネックとなっている。家賃相場も高い。
空地については、赤道の除草は地域で草刈り等願いたい。

上野南部地区の商工業の振興策について
質問:上野南部地区の商工業の振興策について、30年前までは銀座通り商店街が90軒ほどありましたが、今は35軒程度です。愛宕町商店会は80軒ほどありましたが、今は12軒程度です。恵美須町商店会は20軒が3軒ほどになり、桑町商店会は80軒ほどが15軒ほどになりました。大型店進出のあおりが最大の原因です。昔は商店会が地域を支えていました。残念なことですが負けていられないので、南部ときめき部会を立ち上げた機会を捉えて、行政当局の力強いご支援を期待いたしたいと考えています。

回答:社会全体の生活様式が大きく変わり、「物を仕入れて利幅をつけて売る」という事業形態が成立しにくくここでしか買えない物モノやコトを売る形態が必要だと思います。市では、店舗改修や商店街活性化の支援メニューがあるので、「何をしたいのか」を考えていただき、独創的でお手本になるような提案でしたら支援策の創出も検討したいと考えます。

討論内容:地域で商店街活性化に向けた新しいモデル事業を行うのであれば、補助制度の活用など市も一緒に考えていきたい。

蓑虫庵、赤井邸の指定管理について
質問:上野南部住民自治協議会として、蓑虫庵、赤井邸の指定管理を目指す方向で、南部ときめき部会を立ち上げました。今後、部会内でも検討してまいりますが、指定管理に向けた情報を積極的に開示いただきたく存じます。蓑虫庵を見てみても、地域とのつながりが一切なく、生気のない運営を見ていると腹立たしく感じられます。

回答:蓑虫庵の指定管理を自治協で目指していただいていることは存じています。芭蕉関連の観光施設だけでなく俳句教室など文化振興施設でもあり、芭蕉関連の史跡であるため建物の維持管理や庭、樹木の手入れなども必要です。今後指定管理者としての意思がおありの場合は、公募方式への変更も可能と考えます。現在の指定管理者と地域との連携事業などご提案いただくことも可能です。
赤井家住宅の指定管理は、オープン当初から(公財)伊賀市文化都市協会が指定管理者で、協会が他に管理する崇広堂など近隣の施設との連携イベントやBUNTOカフェ等年間を通じ事業を実施いただいており、利用者、見学者をあわせて年間約2万人の来館者があります。
当該施設の指定管理期間は、平成31年度末で更新時期を迎えるため、次回の公募を行う際は情報を公開させていただきます。

討論内容:蓑虫庵、赤井邸それぞれの収支・事業計画を3年分開示されたい。

岡波総合病院移転後の跡地利活用について
質問:岡波総合病院移転後の跡地利活用については大変重要な問題であると認識し、上野南部自治協として総意を結集して取り組むことを確認しています。
岡波総合病院移転後の跡地については、当然ながら岡波総合病院が計画していくことであることは理解しています。しかし、伊賀市として、どのように関わりながら地域発展に望まれるのか。行政としても一定の案が必要であると考えます。現在の情報では、病院本体は今後病院側がどうするか協議するが、現在は白紙のままである。
老人保健施設は、上之庄に移転し、看護専門学校は現在地に残すとのことです。今後、岡波総合病院とどう協議に望まれるのか、市が安価に購入する手立てがないのか、国や県に相談される気があるか、オフレコ気分で、どうぞよろしくご教授ください。

回答:質問いただいた岡波総合病院移転後の跡地については、ご承知のとおり市の所有する土地ではなく、現時点では、病院側から跡地に関する計画も聞かされていないのが現状です。

討論内容:民間から民間で活用されることを望む。
立地適正化計画に基づき、民間デベロッパーで活用されたい。
しかしながら、病院跡地はなかなか民間では活用しにくいのではないかと意見あり。

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