教育文化部会主催「俳句カードゲームで遊ぼう」開催

 令和7年7月6日(日)10時から、「せんせいの句会」の森永 侑樹さんと福間 健太さんを講師に、俳句をテーマにしたカードゲームイベントを開催しました。

会場は笑顔と笑い声に包まれ、句の発表のたびに「なるほど!」「それいいね!」という声が飛び交い、楽しい時間となりました。

前半は、森永さんの進行で俳句カードゲームを行いました。

伊賀地域の小学校教員や有志で構成されるグループ「せんせいの句会」が考案した俳句カードゲーム『THE  kukai』を使用しました。
二音が抜かれた俳句カード(お題)に参加者が自分の手札の二音カードを組み合わせて俳句を完成させるというものです。

あらかじめ二音抜いてあるカードは、どんな言葉を入れても成立するように工夫されており、どんな表現も「正解」になります。
つまり、お互いの感性や発想を認め合い、語り合うことを大切にしています。

子どもも大人も自由に発想し、お互いの感性を認め合いながら楽しむことができます。

完成した句を発表した後は、それぞれの句について感想を伝え合い、どんな思いを込めたのか、どんな風景を思い浮かべたのかを話し合いました。

「言葉の力」や「感じ取る心」が自然と深まり一句一句の奥行きが広がっていくのを実感しました。

森永さんと福間さんの温かいご指導のもと、参加者一人ひとりが自分の言葉で俳句を完成させ、想像力あふれる句が次々と生まれました。

イベント後半は、福間さんの進行で、夏休みの宿題にも使えるように俳句づくりの実践ワークショップを行いました。

はじめに「最近あった印象的な出来事」や「今の気持ち」などを日記のように短く1文で書いてみます。

大きな楕円が書かれたワークシートにその出来事や情景を中心に捉え、それに関する周りのこと、見たもの、聞こえた音、感じた事などを自由に描き加えていきました。

言葉にすることで、自分でも気づいていなかった想いや印象が浮かび上がってくるのがこのワークの面白いところです。
さらに同じグループの人と交流しながら「だれといたの?」「どこであったの?」など出来事について話し合う時間を持ちました。

それぞれが選んだ言葉を五・七・五のリズムにのせて俳句を完成です。
世界でひとつだけの俳句がたくさん生まれました。

参加者からは「俳句ってもっと難しいと思っていたけど、自由で楽しかった」
「人によって言葉の感じ方が違うのが面白かった」「子供達と一緒に遊びながら学べたのが良かった」などの声をいただきました。

俳句は短い表現だからこそ、言葉の選び方や感じ方に奥深さがあります。
今回のようなカードゲームを通じて、年齢や立場を超えて言葉で繋がることができました。

森永さんのお話にもあったように、「正解がないからこそ、語り合うことで深まる」そのことが今回一番の気づきでした。
これからも、つながりや学びが生まれる場を提供していけばと思います。
当日は、子ども10名大人26名の参加者で、夏休みの俳句づくりに参考になればと思いました。

-お知らせ, 教育文化部会