「体力測定と健康講話」開催

 令和元年7月9日(火)午後1時より健康スポーツ部会主催による「体力測定と健康講話」を開催しました。
 自分の身体は自分で知ろうと健康スポーツ部会では、毎年体力測定を行っています。参加者は35名でした。
 まず初めに、身長・体重・血圧・握力・棒反応・長座体前屈・肺年齢・インナースキャンによる体脂肪率・内臓脂肪レベル・筋肉量・筋質点数・体内年齢・基礎代謝・推定骨量・体水分率・BMI(肥満度)の測定を行いました。
 記録表を綴じて自分がどれだけ変化しているかを比較してもらうため、一昨年よりファイルを配布しています。
 参加者は、過去の記録と変化を見比べながら、自分を見つめなおしていました。

 体力測定後、2時より、岡波総合病院リハビリテーション科 作業療法士の山内 雅之さんをお招きして、「介護予防教室 寝たきりにならないための基礎知識」と題してご講演をいただきました。
寝たきりは突然やってくる!というお話から始まり、介護が必要となった主な原因は年齢階級別で差はあるものの、脳卒中、転倒、骨折、衰弱、認知症などがあげられ、加齢による筋肉量と基礎代謝の変化も関係が深いそうです。
寝たきり予防の「3つの柱」としてあげられるのは、社会参加(就労、余暇活動ボランティアなど)・身体活動(しっかり歩く、週3回の筋トレ)・栄養(タンパク質の摂取、バランスの良い食事)だそうです。
筋力(速筋)をつけるためには、屈伸運動・腹筋運動を行い、効果としては
①筋力の増強・筋肥大ができる
②筋力が増加し、体脂肪率が減少する
③結合組織(腱・靭帯・筋膜など)が強くなる
④骨密度が増加する
運動と認知症予防としては、理想的には
①運動の前に筋のストレッチ
②少し力強い筋力トレーニング
③30分以上の軽い運動など
※自分のペースに合わせて無理をしないことが重要です。
筋力の合成のためには運動と共にタンパク質、ビタミンDの摂取が必要とされます。

【寝たきり予防10か条】
・第1条  脳卒中と骨折予防は寝たきりゼロへの第1歩
・第2条  寝たきりは寝かせきりから作られる 過度の安静は逆効果
・第3条  リハビリは早期開始が効果的 はじめようベットの上から訓練を
・第4条  くらしの中でのリハビリは食事と排泄、着替えから
・第5条  朝起きてまずは着替えて身だしなみ 寝・食分けて生活にメリハリを
・第6条  「手は出しすぎず、目は離さず」が介護の基本 自立の気持ちを大切に
・第7条  ベッドから移ろう移そう車椅子 行動広げる機器の活用
・第8条  手すりつけ 段差をなくし、住みやすくアイデア生かした住まいの改善
・第9条  家庭(うち)でも社会(そと)でも喜びをみつけ、みんなで防ごう閉じこもり
・第10条 進んで利用 機能訓練やデイ・サービス 寝たきりなくす 人の和 地域の和

                           (引用:厚生労働省資料参照)

 講演を通じて、平均寿命が伸びている今、元気でいきいきと健康でいられる「健康寿命」を伸ばすことが重要で、その為、各自が生活習慣を見直し、自己管理していくことが大切であるとのお話でした。
ご講演いただいたことを参考に毎日の生活の中で生かして元気で長生きしたいものですね。

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